2019年

1月

26日

獅子彫刻 社寺仏閣

これが元の板、四枚僅かずつ寸法が違うので間違わないように大工さんが字で書いてくれました。

煮詰まったのかどうか。

糸鋸で地道に抜いていく。

2019年

1月

11日

獅子の彫刻 透かし彫り

このお仕事の話をいただいてから、だいぶ時間が経ってしまっており、本当に申し訳のないところです。

どんどんバリバリとやらなければいけません。

 

 

これはお寺の庫裏、応接室の上窓に嵌るためのものなので、制作するにあたっては、大工さんお寺さんとの打ち合わせから始まり、材の用意、溝を切ってもらう段取りと進みます。

 

何かしっくり来ていなかったのもあり、図については初めの案から微調整して細かいところを描き直しました。

明かりとりの役目もありますので、逆光となりますが所々で光を入れます。全部で四枚あるので、内容も他との兼ね合いを結構考えました。

いわゆる「 獅子に牡丹 ]、キャベツになってはいけない。

2018年

12月

16日

長瀞 総持寺の松

秩父郡長瀞町にある総持寺に、多行松という珍しい松があったのですが、残念ながら松食い虫によって枯れてしまったために、この度伐採されることとなりました。

多行松というのは赤松の突然変異で枝が何本にも分かれて伸びて行きます。なかなかこの大きさのものは無く貴重なものだそうです。

 

現在地面からすぐに枝分かれしていますが、実際の根元は一メートル近く下にあるであろうとのこと。確かに周囲が傾斜地であり、造成で門の内側を平地にした際に埋めてしまったものと思われます。

立派な姿

 

 

枝と言ってもかなりの重量があり、伐採にも確かな経験が必要です。

木の重さ、力というのはとてつもないものです。ナメてはいけません。

伐り落とした際に周りのものに当たらないように、重心を見極め、クレーンでテンションをかけて枝の行方を抑えます。

(←)順に枝を落としていく

このノコギリザメのような梯子が面白い。端に地面に刺す爪があり、組み立て式で正に現場向きです。

辺りに松の香りが漂います。

最後に幹を伐る。

 

 

始めの法要の際に方丈さんと女性方による御詠歌があり、初めて聞きましたが、なんとも心地よいというか琴線に触れるような歌でした。朝8時に集合して一通り済んだのが15時、長い年月を生きて来たものが数時間の内にどんどんと伐られていく様は、無情と無常、なんともあっけないというか情けないような気持ちになります。

 

 

 

ただ、伐る前に説明があり、公の機関が事前に種子などを採取していったようで、後々に大きくなったものを同じ場所に植樹するとのことでした。これからまた百年単位です。

 

 

 

 

 

 

(←)松枯れの原因であるセンチュウを運ぶマダラカミキリの齧った跡

 

樹木医の方の話によると、こういった場所からセンチュウが侵入し、木を枯らせてしまうという。こんな小さなところからなるとは恐ろしいことです。

この松も気をつけて薬剤散布をされていたものの、一度感染するとどうしようもなく、ついに枯れてしまいました。

鉈で割っているところからもカミキリムシの幼虫が出てきました。この小さな梢からも出てくるのですから全体では何匹になるのでしょう。全体を燻蒸するか燃やしてしまわないといけません。

(ちなみにマダラカミキリが幼虫の時にはセンチュウはおらず、成虫になる時に出す炭酸ガスで二万頭くらいセンチュウが集まって来てしまうらしいのです。

センチュウ自体は移動出来ないので、感染した木にマダラカミキリが卵を産み、羽化した成虫がまた別の木にセンチュウを運ぶのが問題です。)

 

そもそも松を枯らすマツノザイセンチュウというのは北米産であり、明治時代に入り込んだとされているそうです。

そして、なんの巡り合わせかマダラカミキリが運び屋となってしまいました。

 

 

 

(←)今回伐採された多行松の松ぼっくり。樹木医の方に見てもらった上で持ち帰りました。

 

松の挿し木は大変に技術のいるものだが、接木や実生であれば可能と聞いたので、せっかくなので挑戦してみます。

 

種から生やすと母木の性質が50〜70%の確率で遺伝、挿し木が100%だそうです。

 

 

松ぼっくりの傘一枚一枚、ピンセットの先の部分に羽根のついた種が対で収まっています。

 

 

 

 

 

沢に行って、岩や木の根元など一場所の狭い範囲から採ってきた苔です。意外でしたが苔の上は無菌状態らしく発芽させるには良いとのこと。

それぞれに種を置いて霧吹きで乾かさないようにして発芽を待ちます。

 

 

これは、たまたま苔に刺さっていた何かの種。細長い綺麗なもので、風で運ぶ為か立派な綿毛が付いていました。一体何の種なのか、これもまた楽しみです。

果たして何れか生えてくれるでしょうか。