館内もかなり混んでいて、なかなかゆっくりとは見られなかったのですが、行ったり来たりしながら空いているところから全部見て回りました。
色彩の工夫やいろいろな表現技法を使ってあり新鮮な驚きと迫力を感じました。本当に見ることが出来てよかったと思います。
有名なものから、こういうものも描いていたのかというものまで、展示数も多く充実した内容で、写真で見ていたものを実際に見て、ずいぶん大きさのイメージの違いがあるのでそういった驚きもありました。個人的には図録にも館内の様子などもちょっと入れてみてもいいのではないかと思ってしまいます。
ここでは鈴木長吉の「十二の鷹」(1893 シカゴ万国博覧会出品)が一番の目的で、実際に見るのも初めてですし、十二体全て揃っているのは白黒の写真でしか見たことがなかったので大変嬉しく鑑賞しました。
金属でやるわけですから本当にすごい技術です。部分で金属を使い分け、それぞれの色合いと光沢、細工の精巧さ、動きの上手さで素晴らしいものでした。大変恐れ入りました。
金属だからできる色光沢や細部の薄さ細さはあるように、木彫でもなにか出来ないかと改めて思った次第です。