図案を描く


彫刻の図案というのは絵画とは少し違います。自分が良いと思う構図やお客様のご要望に基づいた上で描くわけですが、ただ描くだけでなく彫刻するための図にしなければいけません。やり方にもよりますが、例えば「鳥」を描く時でも、完全に宙に浮かせるわけにはいかず、雲や霞を描くなどしてどこか一部分を触れさせて持たせます。また、祭りの山車彫刻と住宅欄間では力の加わり方が違うので、それぞれ強度を踏まえた上で考えます。