瓢箪にコマドリの壁掛けの仕上がりです。
今回彩色をするにあたって面打ちの新井達矢 さんに教わって彩色をしました。
年は自分の四つ上で、六歳から面を打ち始めるという稀有な人物です。確かな技術と感性を持っていて、若くして活躍されています。
木地に直接、水彩や染料での彩色はありましたが、ニカワで絵具を溶いて胡粉下地を施す彩色は新しい分野でした。能面の世界では彫り半分、塗り半分と言われるようで塗りにより作品が大きく変化し、出来が左右されます。一朝一夕にできるようなことではなく、不行儀ではあったのですが大変お忙しいところを工房にお邪魔して絵具の溶き方など基本的なこと細かなことを教わりました。いろいろな意味で恐縮でしたが、実際にやってみてわかること、奥深さを多少なりとも知ることが出来ました。