正面虹梁の両脇に付く木鼻を彫って行きます。
これはシノギ (鎬) と言って側面の中心線を頂点に図の輪郭を山状にします。
図によっては木鼻や蟇股の仕事のウエイトの半分近くはこのシノギを取る作業です。
中心線を出すために輪郭で真っ直ぐに突いて、それから順にシノギを取って行きます。
シノギを取って、まず先に仕上げてから中の図へかかって行きます。
シノギでだいぶ印象が変わりますね。
荒彫り、仕上げをして彫刻の仕事はここまで。
これから大工さんへ回してアリなどの仕口を刻んでもらって向拝柱へ取り付けられます。