不動明王 制作

全体のバランスも大事ですが、顔の表情を決めるというのは緊張します。

 

一つのものを完成させるまでにそのものと向き合っている時間は本当に長い。こうやって手の中で彫り進めて行くうちに思いが入るということはあるでしょうし、人の作品を見る時も彫り跡などから思いを感じるということがあります。

 

おもしろいもので同じ図案で彫っても人が違えば同じにはなりません。それぞれの個性と解釈で違った作品になります。

たとえ同じ人が彫ったとしても良く似てはいるものの全く一緒ということはなく、そもそも素材の木自体がただ一つです。

 

そのものが作られた背景、意味、かかわった人、思いなど、ただ見ただけではわからないことも含めて一つの作品なのだと思いますし、そのことを知った上で見るとまた違って見えますね。