昔話は聞くもの

先日、親類と家で酒を飲んでいた時の話。

自分は仕事終わりの途中からの参加、祖父母とそのいとこのオジの話を聞きながら食事をする格好でいました。

 

自然と昔話になり、先祖のことからこの地域の変遷、子供時分のことなど話は膨らみます。近代、急激に生活が変わった今、最近生まれたような人からは想像出来ないような話でとても興味深く、考えさせられました。その時を生きていた人の実体験ですから聞くべきことです。

 

その中の一つで、そのオジが子供の頃の話。近くに「蛇塚」というところがあり、蛇塚というだけあって本当に蛇が多く出て嫌だった。ということを聞きました。一歩進むごと、一メートル行くごとに次から次へと出てくる。五十メートル進むのに何十匹も出たと言っておりました。どこまで本当か酔払っていますし昔の話、話半分鵜呑みには出来ませんがとても面白い。

そしてそこから話は蛇のことになり、そこで「セヨリ」という言葉を聞きました。耳慣れない言葉でなんだろうと思っていると、どうも春頃に蛇が交尾のためにうじゃうじゃと集まっている様子のことを言うようでした。

どういう字を書くのか、そもそも方言なのかわかりませんが自分の親も知ってはおりませんでした。

この辺りは山間部なので蛇は出ますが昔よりは見る機会は少ないでしょうし、蛇の交尾となると尚更です。祖父母も一回見ただけということでした。そのことを指す様子自体見ることが無いのですからセヨリという言葉は使われることも無く、消えようとしている。死語が増えて行くのはとても悲しい気持ちです。時代がそう遠くないので尚更でしょう。

 

もう八十のそのオジが言っておりましたが、俺のお祖父さんが良くいろいろと話をしようとしていたが、子供にとってみればそんな面白くない話など聞きたくないし、後で後でと聞かずにいたんだが、今となっちゃあわからないことを色々と知っていたんだろう、教えておこうと思ったんだろうと話しておりました。

確かに自分でも思い当たる節は多々あります。また聞けば良いと、聞かず終いでわからなくなることが沢山あるでしょう。ただそれではあまりに寂しく情けない、改めて聞いておくべきだと思ったところです。