< ユリ >
< 図案を描く >
< 木取り >
今回は額に入れて飾る壁掛けを彫っていきます。
板は特に木が動いて反ったりねじれたりし易いので、よく乾燥したものを削って使います。
図を写して{つなぎ}を付ける
糸鋸
< 荒彫り >
全体を下げたら徐々に崩していく。
一番高く残すところの見当が大事で、全体を見ながら下げるところはギリギリまで下げ、板を目一杯使います。
ユリは奥に長いのでそれを感じさせるように。
表を確認しながら裏から彫り進める。
< 枠の仕上げ >
仕上げはまず縁から始めます。
< 仕上げ彫り >
一通り下削りをしてから、めしべ、おしべを彫っていきます。
場所によってはどうしても道具が当たるところもありますが、先に仕上げたところを傷つけないように。
仕上げが進めば少しずつ、つなぎも外しながらやっていきます。
裏から彫り込むことによって表から見たときの軽さが出てきます。
< 完成 >
植物を彫る場合は、どうしても線が細くなるので作業も慎重になり、ほんの少しのことで全体の感じが変わります。
実際の植物のような薄さ細さはないですが、写実とデフォルメをうまく合わせて、よりそのものらしい、そう感じさせるように彫ることを心掛け、目標としています。
材料はクスノキ
板自体は縦27.6cm×横22.4cm
額全体で43.5cm×38cm程