2012年
7月
23日
月
前々から葡萄にリスの図で彫ろうとは思っていたものの、なかなか始めずにいたんですが、少し前にやっと図を考え出しまして、小さい壁掛けですが彫っていこうと思います。
(←)なんとなく、まとまってきたくらいのところで縦も画面にしました。
シンプルにしようとは思っていたものの、それとは逆な感じに・・・
これはつなぎは無くても大丈夫そうです。
26日
木
図を写して糸のこを掛けたところです。
木はクスノキを使います、縞もなく綺麗な木です。
29日
日
低くなるところから、まず下げていきます!
裏を見せている葉が一番下になるところで、葡萄の実も厚みの半分くらいまで落とします。
31日
火
葉の彫り込み(←)崩していきます。
上の三枚連続している葉は、後ろに蔓や木があるので目一杯ではないですが、いけるところまで彫り込みます。
逆にリスのすぐ上の葉はかなり下げることができます。平坦にならないように、部分ごとにメリハリをつけて全体で良くなるようにしたいところです。
8月
02日
葡萄の実を彫る(←)
あまり不自然にならないよう気をつけます。
葡萄の実が形になるとそれらしく見えてきた感じです、リスも大まかに落として小彫りで細かく彫っていきます。
蔓と脚の関係がむずかしいところです。
05日
全体を彫ったら、余分なところを落としていきます。
葉の重なりに注意して、下になっている葉も彫り出します。
07日
表から見込みを取ったら、今度は裏から落とすようにします。
特にぎりぎりまで下げてあるところには気をつけて、面を取っておきます。
この作業をすることによって、見た目がずっと軽くなりますし、綺麗に仕上げられます。
09日
仕上げの段階、縁から削って仕上げていきます。
裏丸を通してから平刀で平面を出していく作業。この額は小さく、削る面積も少ないですが、枠の線で綺麗に仕上がるので、ちょっとした達成感があり、木口は別としてわりと好きな作業です。
欄間をやる時は、突きノミの柄の頭を肩で押すようにやって、力を使うし、むずかしいんですが、面白いところです。
12日
縁を削ってから面取りをしたところ(←)
下削りをしてから小刀で輪郭を出し、内丸で葉の表面を通していきます。
ある程度、本物に則って簡略化した形です。
18日
土
高いところから仕上げて順番にやっていきます。それぞれの葉に大きく段差は付けられていないんですが、茎の部分に向けて下げたり、見込みを取って一枚一枚がしっかりわかるようにしたいです。
これは少し形の違う葉です、一番深く彫れたもの(←)
まず顔からです、このまま目は入れないで素木でいこうと思います。
下削りをしてから尻尾の毛並みを入れて、同時に下の葡萄も仕上げます。
27日
表が終われば裏からも彫っていきます。表から少し角度を変えて見ても大丈夫なようにすっきりさせます。
ここでも小刀が役に立つ(←) そして鉋を掛けて途中に出来た小キズを取り、仕上げます。木が反っていたら出来ないことです。
板を切ったり平らに削った時の道具の跡を一削りしたいのもあり基本的に全体に手鉋を掛けています。
水
暑い日が続いて参りましたが、
これで完成です!全体として落ち着いた感じになっていると思います。
葡萄の旬は種類にもよるんですが、順番にだいたい初夏から秋ごろまでのようです。
自分としては、この額のイメージは秋の感じです。オールシーズンでも大丈夫ですし、季節によって掛け替えるのもまた良いかもしれません。
9月
01日
料理が出てくるまでの間、会話をされたりしている中でちょっと目にとめて・・・
心も和んで落ち着いた気持ちになってもらえるかも・・・
やはりお店の味が一番だと思いますが、インテリアも大事なところ。雰囲気作りが良かったり装飾が凝っているという印象も大いにあると思います。
レストランで出されるメニューにちなんだりしてオリジナルの図でも。
お店やお宅の玄関や客間を飾る自分だけの空間づくりに良いかと思います。