2013年
1月
03日
木
単純に、こんなものがほしいということだけでもまずはご相談ください。
デザインから制作まで一人で行いますので柔軟に対応できます。
また、希望ご予算がある場合はおっしゃってください。予算内で出来るかどうかも併せて考えます。
<注文の流れ>
(1) お問い合わせ、相談
例えば、
「 玄関や床の間に何かひとつ飾りたい 」、
「 今、飾ってある絵や壁掛けを季節によって変えたい 」、
「 記念として何か送りたい 」 、
など、どんなものが良いかということからでもご相談いたします。
また、値段については使う木材の種類、大きさ、掛かる手間によって変わってきますので、お話しする中で提案をさせていただきながら最初の段階で大体の見積もりをいたします。
(2) 注文、(図案を描く、確認)
基本的には注文の際に内金をいただき、お客様の希望をお聞きしてから図を描き始めます。
場合によって大まかな案を何通りか考えた中から選んでいただいて、図を考えていきます。図案が出来ましたら郵送し、直接確認いただきまして、「よし、これで彫ってくれ 」 となってから彫り始めます。
(3) 制作、納品
仕上がり次第、直接お届けするか郵送にて納品いたします。
( 納期がある場合は事前に相談の上 )
残りの代金をお支払いいただきます。納品の際に直接受取か、銀行振込でお願いしております。
郵送の場合はご入金を確認後に発送いたします。
お問い合わせは下記のアドレスにメールしてください。
miyamoto.a.a@hotmail.co.jp
2013年
1月
09日
水
先日、松屋銀座で催されている観世宗家展に行ってまいりました。
広い意味で木彫関係の五人で鑑賞して来たのですが、それぞれ感じ方も好みも違うので、自分だけでは気付かない部分にも注目することができました。おもしろいですね。
また面の本職 、新井さんもおられたので専門的な技術的なものまで解説していただき大変勉強になりました。
最初見た印象としばらく時間をおいて見た時の印象が変わった面や、見ていて引き込まれるような面もありました。実際に使用され、年月を経て現在に伝わるわけですからすごいことです。
風化の美を感じました。
2013年
1月
25日
金
動画を新しく作りました。
修行時代の写真も含めたスライドショーです。前のものはフラッシュでしたので以前再生出来なかった方も見られると思います。
出来るだけ良い画像でと思ったのですが、やはり画質と色が変わってしまいますね。
http://www.youtube.com/watch?v=wNVbclz5Z5E&feature=player_embedded
2013年
3月
22日
金
ずっと作ろうと思っていたもののなかなか手を付けられず、そして進まずでしたが、やっとウェブサイトが出来ました。
まだ基本的なところしかありませんが、ブログと並行しながら徐々に良くしていければと思います。
ウェブサイト http://www.mokucho.jp/
2013年
5月
17日
金
先日、東京国立博物館で開催されている大神社展に行ってまいりました。
展示期間が前期と後期に分けられているものもあって、全て見られたわけではありませんが、全国から集められた宝物はとても見応えのある内容でした。
2013年
5月
23日
木
これで仕上がりです。稲荷神の神使、眷属。
狛犬や獅子の多くは阿吽の像として対となっていることが多いですが、稲荷神社の狐像でも同様に阿吽であらわしてあるものが見られます。
「お稲荷さん」の総本社、京都市伏見区 伏見稲荷大社の楼門前の狐像も玉と鍵をくわえた阿吽となっており、玉は稲荷大神の霊妙な神徳を、鍵は大神の宝蔵を開く秘鍵を象徴しているそうです。
そして、今回の狐も阿吽としてあります。巻物をくわえつつ「吽」ですが、この巻物はいかなる祈願も叶うという稲荷の秘宝をあらわす象徴とされているそうです。
また、付随してあらわすものは他にも「 宝玉、鍵、稲穂、鎌、巻物 」 などがあり、前足のあたりに置いてあるものや、押さえているものなどいろいろな形があります。
2013年
5月
28日
火
次は猿田彦を彫ります。
サルタヒコは、猿田彦命、猿田毘古、サルタビコ、猿田毘古神、サルタビコノカミ、と他の神々と同様に音、表記はいくつかあり、古事記、日本書紀の記紀神話の中の「天孫降臨」に出てくる神様です。
その話のなかで、
ニニギノミコトが地上に向かう途中、天の八衢(あめのやちまた)で、天地を照らす神がいた。地上までの道案内をしようと出迎えた。とあり、サルタヒコの先導で無事に筑紫 高千穂に降り立ちます。
サルタヒコの姿の描写は、
鼻の長さは七咫(ななあた)<咫は親指と中指とを広げた長さ>、
背の丈は七尺(約210cm)、
目は八咫鏡(やたのかがみ)のように輝き、あたかも赤いホオズキのよう。
というようなことで、巨躯で異様な容態ですが、巨大で立派であるということを表現したものだと思われます。
2013年
6月
24日
月
今月後半から兵庫の方へ仕事で行くことになっていまして、
その間のブログの更新などは出来ないかもしれませんのでお知らせいたします。
道具やらを一式持って、夏中は兵庫の方で生活をします。何しろ暑い時期ですし、遠い場所なので移動が大変そうですが、気をつけて行って来たいと思います。
こちらへ帰ってくる秋口くらいにはパソコンを始められると思います。
よろしくお願いします。
宮本彫刻
メール miyamoto.a.a@hotmail.co.jp
2013年
9月
19日
木
久しぶりの更新です。出張から帰ってきたのでまたブログを始めます、本当に暑く、短く感じた夏で良い経験、勉強をさせてもらいました。
出張中の間に訪れたところなど、またあとで載せることがあるかもしれませんが、とりあえずご報告いたします。
2013年
9月
24日
火
去年、富山市で行った展示会の流れで、今年は金沢市で開催します。
搬入のため 3日に金沢へ行き、会期中は会場にいる予定です。
「題名」伝統のありか
「サブ題名」木彫りの彫刻
作者 坂上俊陽 、宮本裕太 、高場正良、 牧芳彦 、住吉太雲
日時 10月4日(金)~10月6日(日) 午前10時~午後6時
場所 西茶屋街 西検番事務所
(石川県金沢市野町2-25-17)
2013年
9月
30日
月
九月のはじめ、休みの日に足を延ばして岡山県井原市の田中美術館へ行って来ました。
ここは平櫛田中(ヒラクシ デンチュウ)という彫刻家の作品を展示するための市の施設で、田中が市内の学校に寄贈した作品や遺族から贈られた作品を中心に数多くの作品を見ることができます。
実は八月にも来たのですが、その時に高村光太郎の特別展があるということを知り、二度目の訪問でした。
先に知っていればと思いましたが、特別展のための展示作品の入れ替え、並べ替えがあり、田中作品は少なくなっていたので、田中を見るのであれば平常展示がおすすめです。塑像やブロンズなども含めて作品が多いのでかなり満足感があります。
また今回の光太郎展も作品が一堂に会していたのでたっぷり見させてもらいました。
やはり本物を見るのは嬉しくもあり、また技術の差を目の当たりにして考えさせられ、自分を見つめ直す機会になります。
いろいろな方向から見ることができるように展示してあり、写真集などでは気付かなかったことも知ることができました。お近くの方おすすめです。
生誕130年 彫刻家・高村光太郎展
井原市立 田中美術館 会期 平成25年8月30日(金)~平成25年10月20日(日)
千葉市美術館より巡回のようです。
2013年
10月
24日
木
去年から参加することになった展示会が今年も開催されます。
今までは人数により 「 ○人展 」 と変えていましたが、今年からこの展示の名前が 「 工燈ノ集イ 」 となりました。よろしくお願いいたします。
この展示は、以前の作品もありますが各々がこの一年で新たに作ったものを展示する発表の場でもあります。ご興味のある方、ぜひお運びください。
<参加作家>
新井達矢(能面)、梶浦洋平(仏像)、田中俊成(神楽面)、新井田慈英(仏教美術)、宮本裕太(木彫)、林円優(絵画)、黒住和隆(仏像)
<会場>
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3丁目36-1
とげぬき地蔵尊高岩寺 高岩寺会館(一階展示場)
商店街に面している建物とは別で、地蔵通り商店街から横道に入ったところです。
(↑Aの場所です)
2013年
11月
18日
月
瓢箪にコマドリの壁掛けの仕上がりです。
今回彩色をするにあたって面打ちの新井達矢 さんに教わって彩色をしました。
年は自分の四つ上で、六歳から面を打ち始めるという稀有な人物です。確かな技術と感性を持っていて、若くして活躍されています。
木地に直接、水彩や染料での彩色はありましたが、ニカワで絵具を溶いて胡粉下地を施す彩色は新しい分野でした。能面の世界では彫り半分、塗り半分と言われるようで塗りにより作品が大きく変化し、出来が左右されます。一朝一夕にできるようなことではなく、不行儀ではあったのですが大変お忙しいところを工房にお邪魔して絵具の溶き方など基本的なこと細かなことを教わりました。いろいろな意味で恐縮でしたが、実際にやってみてわかること、奥深さを多少なりとも知ることが出来ました。
2013年
11月
26日
火
先日24日にトーハクでのイベントに行って参りました。新井達矢さんによる面打ちの実演とトークということで午前と午後のそれぞれ二部に分かれており、平成館のホールで行われました。
彫刻史研究員の浅見さんという方と新井さんが並んで座り、司会の方とともにまずは自己紹介、面についての細かな説明、トークをしてから実演、が午前の部。
実際に彫るところを見せるわけですし事前予約で人数が制限されていましたから、作業しているところを囲んで見学するものだとばかり思っていたのですが、実際はホール壇上でそのまま実演、プロジェクターで映して席に座ったまま見学するという形でした。
出来れば人に見られながらの作業はしたくはないと(笑)個人的には思うのですが、今回はその上改まった席でかなり緊張されたのではないかと思います。
進行具合が違う面を用意されていて、荒彫り、小作り、彩色を見させていただきました。さすがに最初の十分ほどは緊張の様子が伝わってきましたが、徐々に集中し自分の世界に入っていったように感じました。
客観的に見ると人の仕事というのは面白いもので同じ彫ることですが槌の振り方やリズムなど個性があって興味深いです。とても勉強になります。
ネクタイ、ベストに足袋というのがまたシュールでした。
午後の部はトークで、特集陳列されている安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した面打、是閑と河内という作家の作を数点取り上げて新井さんによる技術的観点からの解説、感想や浅見さんによる研究員からの視点のお話でとても内容の濃いものでした。
新井さんと会うまでは面に注目していませんでしたし見る機会もそれほどなかったのですが、説明を受けたりすることでその奥深さが感じられるようになりました。
良いものを見ることが本当に大事なのだと実感です。
今後はお二人で、それぞれの視点で見て意見を交えながら面の調査研究をされるということです。
他の分野でも行われていることかもしれませんが、作り手も一緒になった研究がもっと増えていけば良いんではないかと思います。