<社寺彫刻>

2016年

7月

14日

神社虹梁 彫刻

図柄を彫り込んで自分の仕事はここまで。これか大工さんの元へと戻り、仕上げの鉋掛けがされます。

そして一旦組んで確認し、もう一度ばらして現場へと運ばれます。

 

ちなみにこの部材は入り口の虹梁と向拝の虹梁となります。

2016年

7月

12日

虹梁彫刻 制作

同様に図を写してから、まず袖切りを仕上げて彫り始める。

(袖切りとは両側端の一段下がった部分のこと)

 

それぞれの神社やお寺により、袖切りの先と柱に接する部分で、先端を大きく落としてあるところもあれば、ほとんど先端の面を取っていないところもあります。これは建てた大工さんの加減によるもので、最後に調整する部分であるようです。

 

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2016年

7月

09日

海老虹梁 彫刻 制作

海老虹梁の彫刻の仕上がり

 

これはあまり反りがない梁ですが、見た目から海老虹梁と言われているのでしょう。

向拝と(本堂)、神社で言えば(拝殿)を繋ぐ『繋ぎ虹梁』で階段あたりから見上げると両側にあります。

神社仏閣を巡ると、中には本当に海老のように湾曲したものがあり細密な彫刻が施されていることもあります。途方も無い手間の仕事です。

一本の木から彫り出して造るため、反りがあればあるほど幅の広い材を必要とし、元々の原木の反りをそのまま生かして造られたものもあります。強度の面から考えても原木の反りが生かせれば最高で、それがもともと本道かもしれません。

 

この虹梁一つとっても、中々こういった部分が見られることは少ないと思いますが、手を抜かない、良い仕事を残すというような先人の意識の高さ、気概にには本当に頭が下がります。

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2016年

7月

02日

海老虹梁 制作 ヒノキ材

向拝と拝殿を結ぶ「海老虹梁」と言われる梁。長さ六尺、一番背の高いところで一尺七寸、ヒノキ材です。

まずは図を写すところから。普段は帯鋸などの木工機械を使っている、うなぎの寝床のような細長い場所での作業のため、少々効率は良くないですが一面ずつやって行きます。

奥行き十七尺ですが、棚などを寄せるのは大変です。以前十五尺(約4メートル54センチ)ものをやった時はいっぱいでした。

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2015年

7月

14日

社寺彫刻 欄間(唐狭間)制作

お寺の欄間で唐狭間(からさま)と呼びます。

図は恵比寿大黒で縁起物です。約高さ60㎝、横幅129㎝、厚み9㎝、クスノキ材で彫り上げてあります。同じ埼玉県のお寺に納めたものです。



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2015年

6月

09日

社寺欄間制作 恵比寿大黒

裏からも透かして軽く深く見えるように作業して行きます。

表よりは注目されないとはいえ、手を抜くようなことはしたくありません。

裏は表を見ながら彫り進めなくてはならないので手間が掛かります。表の為に裏から、裏の為に表から彫らなければなりません。

これで一通り荒彫りは済み、行ってみれば折り返し。仕上げに入って行きます。

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2015年

6月

05日

社寺欄間彫刻 唐狭間

表と照らし合わせながら図を描き入れて行きます。基本的に表で一番奥のものが裏では手前、表で顔が見える人物は裏では背中という具合になります。

表だけとは違い、裏からも彫るというのは大変です。


いよいよ梅雨の時期、蒸すようになって来ましたね、、、

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2015年

5月

31日

お寺の彫刻欄間 制作

これで表の荒彫りは一段落。

まだまだ結構な重量があります。

そしてやっと裏側に回ります。裏でも十分に厚みがあるところは背中合わせのようにして表の図を写して彫ります。

 

途中彫っている間に変えた方が良いと思う部分も出て来るもので、彫りながら描き足し進めて行くという感じです。

裏側を彫るにあたって場所も工房へ移動しました。

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2015年

5月

27日

社寺欄間彫刻 「恵比寿大黒」

手や目の届かない部分を彫るために周りを回りながら作業。

 

欄間の幅があるため、手を伸ばしての作業が辛い部分があります。下から見るものなので上側から見当を付けて彫るのは難しいところです。

出来るだけ下側からの目線で彫り、上から補います。

 


混み合った部分は大変ですが、強度を持たせながら丁寧に透かして行きます。

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2015年

5月

20日

社寺 唐挟間 「恵比寿大黒欄間彫刻」ころ

荒落としと言う作業で大きく上げ下げをし、その後徐々に彫り込んで行きます。


(←)松の葉も何段階か工程があり、これは芯を出したところ。


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2015年

5月

02日

お寺の欄間制作 埼玉県宮本彫刻

まずは全体の縁の部分を下げて行きます。

木が動くかもしれないので今の段階で全ては外せませんが、仮枠があると彫りづらいので一か所ずつ外しながら作業したいと思います。

ずっと一巡り、枠より上になる笹部分の厚みを見ても板のごつさを感じます。

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2015年

4月

29日

欄間制作

富山へ行って作業して来た板が糸鋸屋さんから届きました。

さすが素姓の良さそうな木で、北陸と関東の湿度の差で割れが心配でしたが大丈夫そうです。


楠はなかなか乾きにくい木で、このように厚い板で乾燥材を見つけるのは大変です。

たいがい糸鋸で抜いて、彫りながら乾燥させて行きます。

この木も丸太から三枚挽いたものの一枚でまだ水分を含んでいる状態。

見当は付けてありますが、この段階でも少し木が痩せました。


とりあえずはじめの段取りは良いですが、ここから大変です。

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2015年

2月

24日

社寺彫刻 笈形、持ち送り制作

(←)笈形

虹梁の上に大瓶束という短い柱があり、それを挟んで両側に取り付けられます。荷重が掛かる部材ではなく装飾的なものです。


高30cm、長90cm

持送り

お寺や神社では火災に遭わないようにとの願いを込めて、水に関係したものをモチーフによく使っています。

装飾なので決まりがあるようで無いもの。たまに驚いてしまうようなものがモチーフになっているものも見かけます。


高さ36cm、長さ60cmほど

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2015年

2月

15日

持送り 水波彫刻

仕上げの段階


水波なので線が重要。仕上げで整えながらアクセントを加えて行きます。

2015年

2月

11日

水波 持送り彫刻

裏からも同じように図を写して彫ります。

図に描いてはあるものの実際に彫ってみて、ここはもう少しこうして、、とか、上げ下げを逆にした方が、、などと出てくることもあります。

また一回目より二回目、二回目より三回目と慣れて行くもので要領もわかって来ます。

2015年

2月

09日

社寺彫刻 持ち送り 水波

このくらいの大きさがあると荒彫りの彫りごたえがあります。

2015年

2月

05日

大瓶束 笈形 制作

裏からも同じように図を写して彫り始めますが、少し図を変えます。


神社やお寺にお参りする時に、拝殿の中は見ても頭を上げて上の方を見る人は少ないかと思います。ましてその裏面を見るのは社寺彫刻関係の仕事をしている人以外はごく僅かかもしれません。興味がなければ当然のことで、風景として見ることが多いでしょうね。

自分自身も見ることは見ますが何となくで終わることも多く、後で見直す機会があった時にわからなかった意匠に気付くなんてこともあります。よくよく見ればさりげなく洒落ていて、手間を掛けているなんていうのは格好が良いですね。

予算や手間のことを考えなければなりませんが、残って主張するのはそのものです。頑張って良い仕事をしたいですね。



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2015年

2月

04日

社寺彫刻 向拝 装飾

徐々に雲が巻きながら流れて行くイメージ。

大きなものを荒彫りしていると、あっという間に箱に木端が溜まります。

部屋中ベイヒバの香りが充満し、ストーブを付けると蒸されて自分が燻製のようです。

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2015年

2月

02日

社寺彫刻 大瓶束 笈形制作

図を写してから輪郭で落とし、道具を研いでから彫り始め。


高さ一尺、長さ三尺あるのでなかなか彫りがいがあります。

この笈形のモチーフは雲で、持ち送りは水波です。簡単なもので良いということでしたのでシンプルにしました。

何日かは荒彫りが続きます。



2015年

2月

01日

向拝 社寺彫刻

これはお寺の向拝虹梁の上にある大瓶束という短い柱の左右に付く「笈形」という部分です。直接力が加わるものではなく装飾の一部になります。


今回は庫裏に取り付けられるもので、持送りと一対ずつ彫ります。

2014年

7月

07日

虹梁 制作

とても香りが強く、また彫り易い綺麗な良い檜でした。彫刻の仕事は済んだのでこれで納めます。

わざわざ遠方の宮城から取りに来てくださいました。

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2014年

7月

06日

木鼻彫刻|寺社彫刻

正面虹梁の両脇に付く木鼻を彫って行きます。

 

これはシノギ (鎬) と言って側面の中心線を頂点に図の輪郭を山状にします。

図によっては木鼻や蟇股の仕事のウエイトの半分近くはこのシノギを取る作業です。

 

中心線を出すために輪郭で真っ直ぐに突いて、それから順にシノギを取って行きます。

 

シノギを取って、まず先に仕上げてから中の図へかかって行きます。

 

シノギでだいぶ印象が変わりますね。

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2014年

7月

01日

虹梁彫刻|社寺

(←)正面の向拝虹梁にかかります。

 

葉を多くデザインした図です。

よくあるのは葉の先端から元の方へ向かって深くして、輪郭を下げるやり方ですが、これは葉の真ん中を山にして線を立てたものにしました。

高い所に上がる こういったものは要で深くして影で見せなければなりません。

 

集中と体力勝負です。

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2014年

6月

27日

虹梁彫刻 向拝

これは繋ぎ虹梁、正面よりもあっさりとした図にしてあります。

 

片面だけですが結構木っ端が出るもんです。

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2014年

6月

25日

社寺彫刻 虹梁

大工さんのところから木造りの済んだ虹梁を運んで来てもらいました。

十二尺の正面の向拝虹梁と九尺の繋ぎ虹梁二丁、これにそれぞれ両面彫刻をして行きます。狭いので動かすのが大変そうです。

 

木肌はとても綺麗で香りの強い良い檜材です。

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2014年

6月

11日

向拝 虹梁彫刻

これは宮城のお寺に納まる虹梁になります。

 

向拝の正面虹梁、本堂と繋がる繋ぎ虹梁、二通りの図案を描きます。

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2014年

2月

12日

社寺彫刻|手挟みの制作

先日納めた手挟(たばさみ)について載せます。

 

手挟とは、向拝(本堂や拝殿から前に出た部分)の屋根を支える向拝柱と垂木の間に取り付けられる部材です。

 

 

(←)写真の楕円の部分です。

 

普段意識せずに参拝していると、なかなか気付ない部分ではありますが、「鶴に松」「鷹に松」「牡丹」「菊」「水波に亀」など、手の込んだ様々なものが彫刻されているところもあります。

 

富山県南砺市井波町にある瑞泉寺太子堂の手挟は「雲水龍」「桐に鳳凰」の図で一木から彫り出す透かし彫りが施された素晴らしいものが入っています。

 

工房が門前だったのでなにかと見に行っていたのですが、さすがにやはり鐘楼堂から何から本当に良い仕事のものばかりです。

 

彫刻を始めてから年月が経つにつれて益々そういった印象を受けます。

 

そして今回彫刻したのはこのケヤキです。

 

 

二丁あり、これも運び入れるのも大変でした。見るからに硬そうですが重さからしてもそれがわかります。

実際に彫り出してみると厭になるくらいのもので、ノミを入れると玄能ともに弾むようです。

 

図はあっさりとした唐草なので、まだ良かったのですが鎬 (しのぎ) を取るのが大変です。

 

機械で大まかには落とせますが、やはり最後は手仕事です。

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2014年

2月

02日

虹梁制作 社寺彫刻

先日納めた虹梁について載せたいと思います。

 

虹梁とはいわゆる梁のことで、社寺の構造材です。

使われる場所や形状によって「繋虹梁」「海老虹梁」などいろいろと呼び方があります。

 

今回はヒノキ材の十五尺物、乾いているとはいえ結構な重さがありますので運び入れるのも大変でした。

←)彫刻前の写真


この細長く狭いスペースは普段は機械を掛ける場所として使っており、大きなものをする時は臨時で使います。入口から奥まで三間で、虹梁が二間半、棚が奥にあったのでギリギリでした。

(←)今回は椅子に座っての作業

 

普段彫刻する時は床に座って彫っていますが、椅子で作業するのも良いものです。

 

前々から考えていることで、床と机の両方が使えるようにするのがベストなんですがまだ出来ていません。

 

もともとは机と椅子での作業に若干の抵抗がありましたし、立体を彫る時などは胡座をかいて、しっかり押えながらでないとなかなか仕事になりません。

ただ、作業によっては机の方がやり易いこともありますし、床だと後々腰痛になるというのもよく聞くことです。

 

時代の流れの色々な影響もあるのかと思いますが、まわりの職人方の中には腰痛の為、床から机での作業に変えた方も何人かいらっしゃいます。大工さんも腰痛は職業病だと言いますし、確かに慣れているとはいえ、彫刻も体にかなりの負担が掛かります。

 

将来のこと思って早く考えた方が良いのかもしれません。

 

虹梁から逸れましたが...

(←)彫りの様子

 

虹梁は高い所へ上がるた為、深く鑿を入れて陰影をはっきり出さなくてはいけません。

たまに古い神社やお寺を見に行ったりすることがあるのですが、小さなところでも本当に鋭く入った良い仕事を見ることがあります。

 

図の細かさなどの内容もありますが、彫りの深さによって手間が全然違うので感心してしまいます。昔の職人さんの気概を感じますね。

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