2014年

1月

08日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 1

新年初仕事は木取りから

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2014年

1月

09日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 2

まずは鋸で挽いて大まかに落としていく

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2014年

1月

14日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 3

図を見ながら中心線を基準に手や足などそれぞれの部分を出していく

 

朝方は工房が寒すぎて、ある程度部屋が暖まるまで仕事になりません。

 

 

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2014年

1月

17日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 4

万力と足や膝で押さえながらの作業、平面がなくなるにつれて彫りづらくなる。

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2014年

2月

02日

虹梁制作 社寺彫刻

先日納めた虹梁について載せたいと思います。

 

虹梁とはいわゆる梁のことで、社寺の構造材です。

使われる場所や形状によって「繋虹梁」「海老虹梁」などいろいろと呼び方があります。

 

今回はヒノキ材の十五尺物、乾いているとはいえ結構な重さがありますので運び入れるのも大変でした。

←)彫刻前の写真


この細長く狭いスペースは普段は機械を掛ける場所として使っており、大きなものをする時は臨時で使います。入口から奥まで三間で、虹梁が二間半、棚が奥にあったのでギリギリでした。

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2014年

2月

10日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 5


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2014年

2月

12日

社寺彫刻|手挟みの制作

手挟とは、向拝(本堂や拝殿から前に出た部分)の屋根を支える向拝柱と垂木の間に取り付けられる部材です。

 

 写真の楕円の部分です。

 普段意識せずに参拝していると、なかなか気付ない部分ではありますが、「鶴に松」「鷹に松」「牡丹」「菊」「水波に亀」など、手の込んだ様々なものが彫刻されているところもあります。

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2014年

2月

14日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 6

太刀や笏など後から取り付けるものを作ります。

まず適当な大きさの木を選んで寸法取りをし、鉋とノミで仕上げていきます。

 

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2014年

2月

15日

木彫 「 平 清盛 像 」 置物 7

 

 

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2014年

2月

22日

2014年2月の大雪

(写真は14日の晩 家の前にて)

14日の昼間までは大したことはないと思っていたのですが仕事を終えて外に出て驚きました。

結局15日の午後まで降りつづき90センチの積雪。同月8日の雪もまさかと思っていたのに、さらに倍以上降るとは、、、、、

ずっと雪下ろし雪かきなどをしていますが今日で目処をつけたいところ。雪国でない所へ降ったため十分な備えなどがなく余計に大変な状況です。

今だ場所によって孤立しているところもあり、除雪など懸命な作業が続けられているようです。
早く解消されるのが待たれます。
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2014年

3月

07日

木彫り 「 平 清盛 坐像 」 置物 8

目が慣れてしまうので、時間を置いて見たりしながら詰めていきます。

 

清盛の画や像はいくつか残されていてますが実際はどのような姿をしていたのか。昔の人や物で、そういった思いが湧くことがいくつもあります。幕末明治に撮られた写真など本当に興味深い。

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2014年

3月

10日

木彫 「 平 清盛 坐像 」 置物 9

途中途中で間が空いてしまいましたが、これで完成です。


束帯姿であらわしてあります。

 

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2014年

4月

03日

木彫 不動明王 1

これから不動明王を彫るために、榧(カヤ)を使います。

八世紀後半(奈良時代)から十世紀(平安時代)にかけての主要な一木造りの仏像は圧倒的にカヤが多かったようです。

 1998年のMUSEUM No.555には、実物の部位から採取された試料の電子顕微鏡および光学顕微鏡観察に基づく木材樹種識別結果が報告されており、奈良の唐招提寺の如来立像、十一面観音立像、伝衆宝王菩薩立像、伝薬師如来立像等、大安寺の十一面観音立像、聖観音立像、伝馬頭観音立像、広目天立像等、神護寺の薬師如来立像、元興寺の薬師如来立像の17 体の全てがカヤ材だったそうです。

 

カヤという材は均質かつ緻密で甘いような香りと光沢があり、個人的に好きな樹種です。碁石や駒を打つのに塩梅が良いようで碁盤や将棋盤の材料として多く使われておりますので、普段目にする機会があるかもしれません。

淡黄色で木目は目立たずも存在感がありとても美しいものです。これから徐々に彫り出していくわけですが、自分としても仕上がりが楽しみです。

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2014年

4月

04日

不動明王 制作 2

必要な部分を取るために角材からある程度の大きさに製材しました。この状態からさらに細かく吟味して図を写します。

 

顔の部分を柾目に持ってくるということ、辺材(白太)を除くこと、割れを除けることをすると初めでは大きく十分に目的の材が取れそうなものでも実際はあまり適した部分が取れないものです。

 

ある程度の割れや色味などを気にしなければ良いのですが、彫刻は贅沢なもので本当に良いところしか使いません。木目を考えれば尚更です。

確実に言えることは木材は有限であり、また自分が生きてきた何倍もの年月を経たものを使います。敬意を込めて大事に使わなければなりません。

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2014年

4月

08日

木彫 不動明王 3

図を写して輪郭で落としてから荒彫りへ

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2014年

4月

17日

ミツバツツジ

今頃はミツバツツジが大変綺麗なところです。桜も良いですがミツバツツジも魅力的です。

 

非常にデリケートな植物だそうで日当たりが変わるだけで影響が出たりするようです。成長度合が小さく、手首くらいの太さでも何十年という樹齢です。株によっても微妙に色合いが違っていて大樹になると壮観です。

種から生やすか挿し木で増やせれば良いのですが。

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2014年

4月

20日

木彫 不動明王 4

今回は童子の不動様なので、各部分の要素を残しつつも手足は短く凝縮するようなイメージで進めています。

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2014年

4月

22日

木彫り 不動明王 5

板に光背の図を写して糸鋸で抜いていく

 

 

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2014年

5月

20日

仏像彫刻 不動明王

全てを組んで完成です。

総榧材で彫り上げたものなので綺麗な木目と色合いが良く、カヤ特有の甘いような柔らかい香りがします。

 

 

 

 

 

全体高 35cm、幅16cm、奥 12.5cm

本体 20.5cm

 

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2014年

5月

27日

兎 彫刻

引き続き展示会のための制作

 

鼠が手元にあったのでそれを、とも思いましたが共通テーマが猫であり、自分自身も「猫」を出品するため、あまり良くないのではという気がして兎にしました。

 

手に乗るサイズで小さめですが、しっかり彫り込みます。

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2014年

5月

30日

鳥居 新調

今年、地元の神社の鳥居が老朽化のために新調されることになりました。

現在作業が進められており、夏頃に完成の予定です。

 

写真は柱となる栗材、水に強く耐候性もあります。かなり大きなものが必要で、栗で長さも取れる木は少ないのではないでしょうか。

 

人の仕事場に行くというのはあまり良いことではありませんが、鳥居を作る機会は珍しいので記録も兼ねてお邪魔したいと思います。

 

 

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2014年

6月

05日

梅田での木彫グループ展

先日無事に大阪梅田の展示会を終えることが出来ました。
都合をつけて来ていただいた方々、協力してくださった方々、皆様どうもありがとうございました。

 

私が在廊したのは後半の1、2、3の一部だけでしたがその間もほとんど途切れることなくお客様にお運びいただきました。今までフェイスブック上でしかやりとりのなかった方とも実際にお会いすることが出来ましたし、また新しい繋がりも出来ました。

 

今回の展示会メンバーの中にはほとんど面識のない方もおり、共通テーマとして作った「猫」も作風またそれぞれで個性が見られて木彫ジャンルのコラボということでとても面白かったと思います。

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2014年

6月

11日

向拝 虹梁彫刻

これは宮城のお寺に納まる虹梁になります。

 

向拝の正面虹梁、本堂と繋がる繋ぎ虹梁、二通りの図案を描きます。

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2014年

6月

13日

西川林業 飯能吾野

昨日、埼玉県飯能市で開催された地域活性化のための講演会へ行って来ました。

タイトルは地域を学ぶ講演会 第一回市民公開講座「飯能の輝く三十年先を考える」、主に飯能の林業についての話です。
講師は東京農業大学教授 木村俊昭氏と、ゲストとして関東農政局長 末松広行氏。

 

実際に拝聴して、タイトルなどから受けた印象よりずっとわかりやすく面白く感じ、そのまた一方で考えさせられました。

表面的でなく深いところで何を考えるべきなのか、先を考えて行動する意識を皆で持つことが重要だと感じました。こういったところで良いリーダーも必要ですし、いろいろな考えがある中で進む方向を決め、理解してもらうということは本当に大変です。

中でも、先を考えるというところで子供たちの教育のためのキッズベンチャー(子供の頃からまずは身近な地域、社会のことを知るための取り組み)という、自分たちで役職を決め、「何をしたいか」「そのためにはどうするのか」を考え、地元の会社を回り、教えてもらいながら学んで行く授業や、地元の人を講師に親も祖父も一緒になって授業を受ける。というような活動はとても意味のあることだと思いました。

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2014年

6月

14日

鳥居新調 2

一番上に来る笠木と島木という部分。

 

反りのある明神系のものでこれには屋根が付きます。

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2014年

6月

23日

大国主命 木彫像 2

途中経過

今回は台共に彫り出して剣を別に作ります。

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2014年

6月

24日

鳥居新調 3

鳥居の柱の加工


角材だった柱の角を取り、八角、十六角と順に面を取り最後に丸柱に仕上げます。削っては墨打ちをして正確な面を出さなくてはいけません。

これは直径九寸で一割の先細りとなっています。

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2014年

6月

25日

社寺彫刻 虹梁

木造りの済んだ虹梁

十二尺の正面の向拝虹梁と九尺の繋ぎ虹梁二丁、これにそれぞれ両面彫刻をしていきます。

木肌はとても綺麗で香りの強い良い檜材です。

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2014年

6月

26日

神社 鳥居新調 4

柱を丸く削り、仕口の枘の加工も済んであとは防水のための塗料を塗って組むのを待つだけです。

 

以前建っていた鳥居はかなり傷んではおりましたが、明治十八年建立とありましたから129年経っています。

維持していくためには手入れも大事な要素で地元の協力も必要です。長く健全な状態で維持されればと思います。

 

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2014年

6月

27日

虹梁彫刻 向拝

これは繋ぎ虹梁、正面よりもあっさりとした図にしてあります。

 

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2014年

7月

05日

神社 鳥居新調 5

今日はいよいよ鳥居の建前の日です。朝から雨が降り続き、延期になるかともしれないと思っていましたが、少しの止み間に作業を始めました。

まずはクレーンで柱を立て、慎重に礎石の枘と合うように下ろして据えます。

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2014年

7月

06日

木鼻彫刻|寺社彫刻

正面虹梁の両脇に付く木鼻

これはシノギ (鎬) と言って側面の中心線を頂点に図の輪郭を山状にします。

シンプルな図であれば木鼻や蟇股の仕事の半分近くはこのシノギを取る作業です。

 

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2014年

7月

07日

虹梁 制作

とても香りが強く、また彫り易い綺麗な良い檜でした。彫刻の仕事が済んだのでこれで納めます。

わざわざ遠方の宮城から取りに来てくださいました。

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2014年

7月

26日

鳥居新調 6

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2014年

8月

18日

大国主像 木造 3

大国主像 木造

間が空いてしましましたが、大国主像を彫り進めています。

 

今年の夏のはじめは家の中でも逃げ場のないような暑さの日が続き本当に参りました。自分が子供の頃は冷房が無くとも外より家の中の方が涼しかったように記憶しておりますが、この十年、二十年でも変化はあるのでしょうか。

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2014年

8月

23日

大国主 像 木彫 

大国主 像

完成

 

神話の中の一場面で、兎を助ける様子をあらわしている島根県出雲大社の大国主像を参考にしてあります。

 

独特の服装と美豆良(みづら)と言われる顔の横で髪を束ねた格好をしています。

ご注文により大刀を手にして前へ踏み出そうという格好で彫ってあります。

 

 

 

 

 

高さ23cm

クスノキ材

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2014年

8月

26日

木彫壁掛け カエル 1

カエル木彫り壁掛け
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2014年

9月

05日

木彫壁掛け カエル 2

壁掛け木彫 カエル

地下げ

 

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2014年

9月

08日

木彫壁掛け カエル 3 

蛙 木彫り壁掛け

仕上げの段階

 

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2014年

9月

13日

木彫壁掛け カエル 4

アフリカツメガエル 木彫り壁掛け

前足は水かきは無く独立した細い指が四本、後ろ足には水かきがあり五本指、内側の三本には爪があります。全体的に扁平な体付きをしており各部分が特徴的です。

 

完全に地の板と切り離すわけではありませんが、そう見えるように軽く仕上げます。

 

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2014年

9月

18日

木彫壁掛け アフリカツメガエル

木彫 カエル

完成

 

今回は古希の祝いの贈り物としてご注文頂いたものです。

ご希望はツメガエルという種類のカエル。後ろ足の内側の三本にツメがあり、これが名前の由来のようです。

アフリカ原産のこのカエルは乾季以外はほぼ水中で生活するようなので、水の中にいるイメージで図を考えました。普段脱力した姿勢がそうなのか、前足の指を広げて何か抱えるような格好をとるようで見た目がユーモラスです。

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2014年

9月

27日

不動明王 1

不動明王 カヤノキ

 本体と光背、台座に必要な材料を選び木取りをしました。

本体は輪郭に沿って帯鋸で落としておきます。

 

機械を掛けていくに従い甘いような芳香が立ち籠めます。荒く挽かれた表面に日焼けと埃等でくすんだ角材が、綺麗な黄色い木肌が出て来ます。

 

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2014年

9月

30日

不動明王 2

光背用の板に図を写して糸鋸を使って抜いていく

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2014年

10月

11日

フォークリフト

いよいよフォークリフトのシリンダーからのオイル漏れがひどくなって来ました。

傾きを調整する左右のシリンダー部分からの漏れで、停めておくだけでも溜まるほどです。

1980年10月式、自重1540kgトヨタ製で、思っていたよりは新しいと思いましたが三十四年経っているのでかなりの旧式です。タイヤはひび割れ、溝は摩耗でツルツル、ほとんど使わない状態でしたがいざ使うときに危険なので要修理です。

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2014年

10月

14日

不動明王 3

不動明王

 

 

 

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2014年

10月

17日

不動明王 4

カヤの木は削り易い方ですが、この光背のように木口が多くある時はなかなか大変です。垂直に突いた際に裏で欠けないようにあらかじめ裏からは面を取っておきます。

 

 

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2014年

11月

27日

不動明王 5

一つのものを完成させるまでにそのものと向き合っている時間は本当に長い。こうやって手の中で彫り進めて行くうちに思いが入るということはあると思います。

 

面白いもので同じ図案で彫ったとしても人が違えば同じにはなりません。それぞれの個性と解釈で違った作品になります。同じ人が彫ったとしても良く似てはいるものの全く一緒ということはなく、そもそも素材の木自体が同じものはありません。

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2014年

11月

30日

不動明王 制作 6

顔の彫りが済んだところです。両目を開き、両狗牙上出で牙を上唇の上に出している形です。まだ眼を入れていない状態ですが完成像が見えると思います。


辮髪を左肩に垂らしているため顔を彫り上げると同時に髪、冠、首周りを仕上げます。



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2014年

12月

11日

不動明王 7

別に不動明王が右手に持つ宝剣と、左手に持つ羂索(けんさく)を作ります。

 


 

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2014年

12月

12日

昔話は聞くもの

先日、親類と家で酒を飲んでいた時の話。

自分は仕事終わりの途中からの参加、祖父母とそのいとこのオジの話を聞きながら食事をする格好でいました。

 

自然と昔話になり、先祖のことからこの地域の変遷、子供時分のことなど話は膨らみます。最近生まれたような人からは想像出来ないような話でとても興味深く考えさせられました。その時を生きていた人の実体験ですから聞くべきことです。

 

その中の一つで、そのオジが子供の頃のこと。近くに「蛇塚」というところがあり、蛇塚というだけあって本当に蛇が多く出て嫌だったという話。一歩進むごと、一メートル行くごとに次から次へと出てくる。五十メートル進むのに何十匹も出たと言っておりました。そもそもそんな広範囲の場所があったのか、酔払っていますし昔の話、話半分から八分の一、鵜呑みには出来ませんがとても面白い。

そしてそこから話は蛇のことになり、そこで「セヨリ」という言葉を聞きました。耳慣れない言葉でなんだろうと思っていると、どうも春頃に蛇が交尾のためにうじゃうじゃと集まっている様子のことを言うようでした。

どういう字を書くのか、方言なのかはわかりませんが自分の親も知ってはおりませんでした。

この辺りは山間部なので蛇は出ますが昔よりは見る機会は少ないでしょうし、蛇の交尾となると尚更です。祖父母も一回見ただけということでした。そのことを指す様子自体見ることが無いのですからセヨリという言葉は使われることも無く消えようとしている。死語が増えて行くのはとても悲しい気持ちです。そう遠く無い時代の話なので尚更でしょう。

 

もう八十のそのオジが言っておりましたが、俺のお祖父さんが良くいろいろと話をしようとしても子供にとってみればそんな面白くない話など聞きたくないし、後で後でと聞かずにいたんだが、今となっちゃあわからないことを色々と知っていたんだろう、教えておこうと思ったんだろうと話しておりました。

確かに自分でも思い当たる節は多々あります。また聞けば良いと聞かず終いでわからなくなることが沢山あるでしょう。ただそれではあまりに寂しく情けない、改めて聞いておくべきだと思いました。

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2014年

12月

14日

不動明王 制作 8

台座に花菱の地紋を彫り込みます。小さく狭い範囲なので彫りにくいですが彫り方は一緒です。

同じ文様の繰り返しなので順番に小刀を入れていきます。

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2014年

12月

17日

不動明王 9

本体の足の裏にホゾを彫り込み、板を挿し込みます。そして同様に台座にも彫ったホゾと合わせて固定。

 

 

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2014年

12月

20日

仏像 不動明王

完成

 

今回は二体同じものを制作しました。

一つの材を柾目で二つに割った共木のカヤ材で彫ってあります。火焔光背も同様に同じ板から取ったもので、別々の所には納まりますが双子のようなものです。

 

長い時間、自分の手で彫り進めて来ただけに完成した達成感と手元から離れて行く寂しさのような気持ちがあります。

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2014年

12月

28日

不動明王 六波羅密寺 開眼法要

先日、京都 六波羅密寺様で施主様と一緒に不動明王の開眼法要をして頂きました。

空也上人像や平清盛像、地蔵菩薩坐像など一度は見たことがあるであろう有名な仏像が数多く安置されているお寺で平家ゆかりの地でもあります。

 

 

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2014年

12月

29日

小鹿神社本殿 上屋

今回は額の制作です。

地元の町にある小鹿神社旧本殿の上屋に納まるものです。

揮毫は御歳99歳になる石川竹次さんによるものです。

 

現在ある小鹿神社は、洪水などの理由で明治43年に元あった場所から移転されたものらしく「腰の根」という場所にあった諏訪神社に合祀されたということです。その際、旧本殿は元の場所に残されており、老朽化が著しいため今回改修ということとなりました。(確かにすぐ側を川が流れる場所に位置しています)

 

以前は金網の上屋で中が見づらいものでしたが、今回建て替えで木造の縦格子式になるそうです。本殿共にどのような修理改修となるのか来年春の完成が待たれます。

 

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